この建物はたたみ換算すると千畳分ほどあるからということで千畳閣。
もともとは豊臣秀吉が朝鮮出兵に際して亡くなった兵を弔うために建設を開始し、
完成を前に秀吉公自身が亡くなってしまった為、
未完成の状態のまま今に残っています。
教科書的説明としてはそれでオッケー。といったところです。
しかし、私的な文(ブログ)ゆえ、勝手な憶測もそれぞれ。
この建物は厳島神社を眼下に、大野の瀬戸を見晴らせる立地条件。
大経堂としてひっそりと佇むこの未完成の建物は
完成をしていたならば、豪華絢爛の桃山建築の姿を残していたかもしれない。
(同氏が権力誇示のためにも随所に黄金が施された茶室は有名)
また、大経堂というのも後付けの歴史で、
宮殿(豊臣秀吉公大邸宅)となっていても不思議ではありません。
なんせ、立地条件は前出の通り厳島神社を眼下にし、
軒瓦には金箔押して、「王」の文字。
昇殿料は100円。
日中も人はそう多くなく、
外壁などないため吹きさらしの風が今からの季節にはとても気持ちいい。
豪華絢爛になる前の
床と天井と柱のシンプルな建築です。
少し長くなりましたが理屈抜きにしても
まずは、実際にここに行ってみるのが一番です。